子どもたちの発明思考を育てるコンテンツを開発するために (株)学研プラス次世代教育創造事業部STEAM事業室および鳥取大学医学部附属病院新規医療推進センター 植木賢教授と連携します。
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人工知能を用いた特許審査シミュレーションシステム『IP Samurai®』を開発・販売する株式会社AI Samurai(旧名:ゴールドアイピー 本社:東京都千代田区、代表取締役社長 白坂一)は、株式会社 学研プラス (本社:東京都品川区、代表取締役社長 碇秀行) 次世代教育創造事業部STEAM事業室と鳥取大学医学部附属病院新規医療推進センター 植木賢教授と発明を通じてクリエイティブ思考を育てるコンテンツの開発・提供を目的に三者間で連携することが決まりました。
今後『IP Samurai®』の活用をベースとした新たなコンテンツの開発・提供において「教育学習」のスペシャリストである㈱学研プラス次世代教育創造事業部STEAM事業室と、「発明」という思考を科学する鳥取大学の植木教授、AIを用いてイノベーションを加速する㈱AI Samuraiの三者が連携することによって、次代を担う人材の育成に取り組んでいきます。
背景
㈱AI Samuraiの基幹サービスである特許審査シミュレーションシステム『IP Samurai®』は、発明内容(新しいアイデア等)をテキストボックスに入力するだけで、AI(人工知能)が特許分類付与・先行技術調査・無効資料調査・クリアランス調査を行って特許関連業務の時間とコストを大幅に削減する画期的なシステムです。
また、『IP Samurai®』にはクライアント企業や研究者実用性を重視したサービスの開発・提供だけでなく、子供たちの創造性と想像力を育みたいという設計理念があります。
弊社は、発明のメカニズムを理解することによって発明を考えることの面白さを体験し、より身近な出来事として認識してもらうためのイノベーション教育の啓蒙活動を行ってきました。
今回パートナーとして招聘する、鳥取大学の植木教授は発明の思考メソッドを「発明楽®」として体系化する取り組みをしています。その内容は発明に必要とされる思考を①たし算(付加)、②ひき算(小型化)、③かけ算(転用)、④わり算(逆転)の4つに分類し、この4つの発想を用いて自身で発明を生み出すというものです。昨年実施した「ポラリスこどもキャリアスクール『発明と特許申請に挑戦する3か月!-まだ存在しない「はじめて」を創り出そう!』(※1)」」では、弊社COO/CIPOである播磨里江子がナビゲーターに就任し、この発明メソッドを学んだのち、子どもたちから上がったアイディアを『IP Samurai®』を使って評価し、アイディア創出から特許出願までを実体験するという初めての試みを行いました。
それに加え、教育事業のプロフェッショナルである㈱学研プラス次世代教育創造事業部STEAM事業室に弊社の「決められた正解を追い求めるのではなく、子どもたち一人ひとりの考えやアイディアにフォーカスしたい」という事業哲学にご理解をいただき協力関係を築くという決断に至りました。
AIが人類の能力を超えると言われている2045年時点でも、若い世代は国を支える上で主要な労働市場の担い手であると考えられています。その中でも重要な要素として考えられるのは“知識”をどのようにマネジメントしていくかです。国による2020年のプログラミング必修化を始め、STEAM教育の必要性が問われる中で、「学び」はその根幹を担っています。3つの組織がそれぞれの強みを持ちあい連携することで次世代の知識創造活動に貢献できればと考えています。
株式会社AI Samuraiコメント
「弊社は、日本の未来を担い、世界を変えていく若い世代の発想力の芽を育て発信していきたいと、創業当初から『発明寺子屋』活動を進めてきました。活動を通じて子ども達の発想力が本当に豊かであることを改めて実感するとともに、これを知的財産権という日本の大切な資産として残す必要があると感じています。この度、株式会社 学研プラス次世代教育創造事業部STEAM事業室様、鳥取大学の植木教授と協力させて頂くことにより、発明を考えることの面白さを子ども達により実感してもらえることが出来ればと思っています。(播磨里江子COO/CIPO)」
株式会社 学研次世代教育創造事業部STEAM事業室のコメント
「STEAM教育は、『Science』『Technology』『Engineering』『Art』『Mathematics』を統合的に学び、子どもたちに自由な発想と創造的な活動を促すものです。株式会社 AI Samurai様の『AI』というテクノロジーと、鳥取大学の植木教授の『発明楽®』というメソッドを組み合わせ、日本に知的財産を生み出す子どもたちを育てるための、新しい教育・学習カリキュラムの実現に取り組みます。」
『IP Samurai®』とは
人工知能を搭載した『IP Samurai®』は発明内容(新しいアイデア)をテキストボックスに入力するだけで、特許分類付与→先行技術調査→発明の内容理解・認定→特許登録可能性のランク付けまでを行い、ユーザーの特許調査の負担を大幅に削減することを可能にする世界唯一の特許判定シミュレーションシステムです。2018年4月に販売を開始した米国特許対応版(α版)はトヨタ自動車株式会社のグループ企業であるTTDC(トヨタテクニカルディベロップメント株式会社)を始め9社と契約し、2018年12月から日本特許対応版(β版)を販売しています。
※1■ポラリスこどもキャリアスクール
『発明と特許申請に挑戦する3か月!-まだ存在しない「はじめて」を創り出そう!』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000021559.html
『IP Samurai®』を使って子どもたちから上がったアイディアを評価し、希望者は特許出願までするという体験プログラムを実施しました。