MASSパートナーズ法律事務所

共同代表パートナー 弁護士/弁理士

溝田 宗司

扇子を持ったAI Samurai
: みなさん、こんにちはでござる。拙者の名前はAI Samurai。本日は知財訴訟でご活躍の弁護士先生をお迎えして、たくさんお話をさせて聞かせていただくでござるよ。

第4回

溝田 宗司

第4回目のゲストは、MASSパートナーズ法律事務所 弁護士/弁理士 溝田先生!

今回の取材で4人目となるSamurai Mastersの先生は、MASSパートナーズ法律事務所の共同代表パートナー溝田宗司(みぞたそうじ)弁護士/弁理士でござるよ。溝田先生は、弁理士として日立製作所知的財産権本部特許第二部で知財業務全般に従事した後、2011年内田・鮫島法律事務所に入所し数多くの知財訴訟をご経験。そして2017年1月に独立されたでござる。エレクトロニクス、情報通信、機械などの特許訴訟をはじめ技術絡みの訴訟紛争解決に加え、スタートアップの特許戦略立案などの戦略業務や特許マネジメント、契約などの予防法務業務も担当されている溝田先生。今回先生には、弁理士そして弁護士として多くの案件を経験されてきたからこそ分かる「人間にしか出来ない仕事の重要性」に加え、先生が「これからのAIに期待すること」をお話いただいたでござる。溝田先生は拙者に対し、今後どのようなことを期待されているのか。また少し成長した拙者の自己紹介を交えながら、AI Samurai社の白坂一CEOと拙者とで、溝田先生のお話に斬り込んで行くでござる!!

世界と戦うための知財力

生き残りをかけた戦い。選別されていく時代に世界で必要とされる知財戦略

:弁理士と弁護士の両方のご経験をお持ちの溝田先生。様々な視点をお持ちの溝田先生に、まずはこれからの日本企業が世界と闘うための知財力について突撃したでござる。

白坂CEO(以下、白坂):本日はよろしくお願いいたします。今回は「世界で戦える知財力」をひとつのテーマに、先生に色々お聞きしたいと思います。日本は出願件数で中国、アメリカに次いで3位と負けていますが、溝田先生から見て「これからの日本が世界と闘うための知財力」とは何だと思いますか?

溝田先生(以下、溝田):本日はよろしくお願いいたします。
国別の議論はたしかに大事かもしれないですけれど、あまりそれにこだわっていても仕方ないというか。色んなところにマーケットがあるし、色んな企業が別に日本で勝負するとは限らないじゃないですか。当然特許独立の原則ですから、色んな国でやると思うんで。そういう意味では国別の議論というのは重要じゃない。本質じゃないのかなとは思っています。

:飛び出しました溝田節!中小企業やスタートアップの知財戦略も担当されてきた先生だからこそお話いただける、溝田先生独自のお考えは?!

溝田:今、ベンチャー企業がいっぱいできて、投資も盛んじゃないですか。なおかつ知財も大事だって言われている。全体的に出願件数自体は減少傾向にあるけど、ベンチャーの出願は増えているように思います。

:拙者の方で、国内ベンチャーへの投資額を調べてみたでござる。ふむふむ。ここ数年はずっと、国内ベンチャーへの投資額が右肩上がりのベンチャー加熱だったのでござるね。(図1)

図1:(出典)一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター2019年8月

溝田:ただベンチャーの去年の上半期の投資金額って、ちょっとだけ下がってるんですよ。今まではベンチャー熱っていうのが加速してて、投資金額もずっと右肩上がりで来てたんですけど、2019年の上半期だけでいうと、ちょっと下がったんです。
下半期のデータはまだ開示されてないのでまだ分からないんですけど、ベンチャー熱も冷めつつあるわけですよ。いっぱいベンチャーができて簡単にお金も集まる状況で、全てのベンチャーが生き残っていける訳がないので、選別されていくと。ただそういった中でベンチャー企業が戦っていく上で、知財は非常に重要ですよね。

:ベンチャー企業の生き残りのためにも知財は大切なのでござるね。でもベンチャーでは、なかなか知財経験がある人材確保が難しかったり、知財に注力するための時間確保ができない実情もあると聞くでござる。では、どのような特許出願をして技術力を守っていけばよいのでござるか?!

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