(株)AI Samuraiは、令和4年度関東地方発明表彰 「発明奨励賞」 を受賞しました。
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大阪大学と北陸先端科学技術大学院大学による発明創出AI®企業、株式会社AI Samurai(エーアイサムライ、本社:東京都千代⽥区、代表取締役: ⽩坂⼀、以下「当社」)は、公益社団法人発明協会(所在地:東京都港区、会長:内山田 竹志)が主催する「令和4年度関東地方発明表彰」の「発明奨励賞」を受賞したことをお知らせします。
知的財産支援装置に関する発明であり、調査対象となる発明と従来技術文献との比較をA~Dの4段階かつクレームチャート形式で提示することで、特許の取得可能性の検討を容易に行える点が評価され、受賞となりました。
受賞発明と発明の実施効果
発明の技術的内容と実施効果
AI Samuraiが発明した知的財産支援装置は、ユーザが自身の所有する情報端末に権利取得したい発明に関する情報を入力することで、入力した内容と関連する公開された知的財産に関する情報(特許公開公報、出願に対する拒絶理由書等)を検索し、画面上に、検索した結果抽出された公開情報と、その公開情報に示された発明とユーザが入力した発明との類似度を表すスコアをクレームチャート形式で表示することができます。また、当該クレームチャートに基づく特許取得可能性をA~Dの4段階評価で提示することができるため、知的財産法の知識に精通していないユーザであっても、知的財産に関する情報をより分かりやすい形で取得することができます。
これにより、企業や研究機関の知財部での発明に関する会議の質が高まり、知的財産に関する業務フローが効率化されるともに、従来であれば知財部が行っていたような業務を開発者自らが取組むだけでなく、発明の掘り起こしも可能になりました。
●発明の名称/特許番号
知的財産支援装置および知的財産支援方法並びに知的財産支援プログラム/特許第6555673号
受賞について
今回の受賞では、上記の特許技術を生かし、従来であれば埋もれていた発明を掘り起こして知的財産として保護・活用することへの貢献や、知的財産の知識があまり無い子どもたちが自身の発明を評価し特許出願をした実例等が評価されました。
受賞者(発明者)の声
株式会社AI Samurai 代表取締役 白坂一
『この度、発明者として受賞させて頂いたこと、弁理士としてお恥ずかしい気持ちもありますが、大変有難い気持ちでいっぱいです。この経験を弁理士人生に活かし、これからも皆様のお役に立てるよう精進してまいります。』
博士(知識科学)、弁理士、国家試験知的財産管理技能検定委員、 2021年度知的財産協会 業種担当役員、経済産業省 Healthcare Innovation Hubアドバイザー、特許業務法人白坂 創業弁理士。
防衛大学校 理工学部 卒業、機械学習による画像処理の研究で横浜国立大学院 環境情報学府 博士前期課程修了、AIと人間の進歩性に関する協働に関する研究で北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 博士後期課程修了。
株式会社AI Samurai 取締役 知的財産最高責任者(CIPO)
『弁理士として、まさか自分自身が発明者の立場でこのような素晴らしい賞を頂ける日が来るとは夢にも思っていませんでした。この貴重な経験を糧として、眠っている発明が益々輝けるように、自分に出来ることを一つ一つ進めていきたいと思います。』
特許事務所及び企業知財部を経て、特許業務法人白坂の役員就任、その後2016年に株式会社AI Samuraiの取締役に就任。弁理士、日本弁理士会知財教育支援委員、日本弁理士会ダイバーシティ推進委員。慶應義塾大学理工学部卒・大学院修了。
地方発明表彰について
地方発明表彰は、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として大正10年に開始された表彰事業です。全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分けて実施し、各地方において優秀な発明、考案、又は意匠(以下「発明等」という。)を完成された方々、発明等の実施化に尽力された方々、発明等の指導、育成、奨励に貢献された方々の功績を称え顕彰するものです。
【令和4年度関東地方発明表彰 受賞一覧(公益社団法人発明協会)】
http://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/R4/jusho_kanto/index.html