(株)AI Samuraiは、東京海上日動火災保険と連携し、知的財産権リスクの補償を行う国内M&A保険(表明保証保険)を開発しました。
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大阪大学と北陸先端科学技術大学院大学による発明創出AI®企業、株式会社AI Samurai(エーアイサムライ、本社:東京都千代⽥区、代表取締役: ⽩坂⼀、以下「当社」)は、東京海上日動火災保険株式会社(取締役社長:広瀬伸一、以下「東京海上日動火災保険」)が2022年9月22日より販売を開始した『M&A取引後に生じた知的財産権(以下「知財」)を巡るトラブルに対応した保険(以下、「本保険」)』の開発に協力しました。
売主様および買主様の双方が知財を含むM&A取引を支援する本保険において、当社が提供する特許人工知能を用いた特許システム『AI Samurai®』を利用して頂くことで、安心したM&A取引を実行できる環境づくりを推進してまいります。
1.背景
昨今、様々な業種においてグローバルレベルでの競争力強化が求められており、国内企業では イノベーションの源泉となる知財の重要性が年々高まっています。また、2021年には、中小企業庁による「知的財産取引に関するガイドライン」の制定、内閣府による「知的財産推進計画2022」の決定、コーポレートガバナンスコードへの知財関連項目の導入など、国も企業の知財取組みや知財保護を推進しています。成長するM&A市場において注目されるのが知財領域であり、今や知財の位置付けが高まっており、M&Aの成否に大きな影響を与えるようになっています。
東京海上日動火災保険様は、売主および買主双方が知財を含むM&A取引を安心して実行 できる環境づくりを支援するため、本保険を開発しました。東京海上日動火災保険様は、2020年に国内で初めて日本語 による審査・保険引受けを実現した「国内M&A保険(表明保証保険)」(※1)の販売を開始し、これまでに多くの国内M&A取引を支援してまいりました。本保険では、従来の国内M&A保険では補償対象外であった知財に関するリスクを新たに補償します。
※1:M&A取引における売主が、買主に対して、売主自身や買収対象会社についての財務や税務等に関する開示事項 が真実かつ正確であることを表明および保証(表明保証)した場合に、M&A 取引後に発覚した表明保証の違反に よって買主が被る損害を、保険会社が補償する保険商品です。
2. 本保険の内容
東京海上日動火災保険様が提供する本保険は、M&A取引に含まれる知財(主に特許権、実用新案権)の実施に関し、第三者から買主または買収対象会社に対して、知財侵害に起因する賠償または差止請求を提起される等の表明保証違反(※2)が発生した場合に買主に生じる賠償金や争訟費用などを補償します。
※2 M&A取引では、売主が買主に対して「知財侵害はないこと」を表明保証することがあります。
3. 『AI Samurai®』による支援について
そしてこの度、本保険の開発にあたり、当社が提供する『AI Samurai®』を本保険のスキームの中でご利用頂き、東京海上日動火災保険様と連携する運びとなりました。連携を通じ、M&A取引で取得した知財のリスク可能性をAIにより分析し、分析結果をお客様にご報告いたします。また、万一お客様が国内外での知財紛争に巻き込まれた場合、『AI Samurai®』を用いて相手方の特許権に対する対抗措置を検討することによりご支援いたします。