株式会社AI Samuraiは、世界初の特許審査シュミレーションシステム『IP Samurai』の日本特許公報対応版を、クリスマスより販売いたします。
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人工知能を用いた特許審査シミュレーションシステム『IP Samurai』を開発・販売する株式会社AI Samurai(旧名:ゴールドアイピー)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO 白坂一)は、12月25日より日本特公報許対応のβ版をクリスマスより販売いたします。
IP Samuraiとは何か
人工知能を搭載した『IP Samurai』は発明内容(新しいアイデア)をテキストボックスに入力するだけで、特許分類付与→先行技術調査→発明の内容理解・認定→特許登録可能性のランク付けまでを行い、ユーザーの特許調査の負担を大幅に削減することを可能にする世界唯一の特許判定シミュレーションシステムです。2018年4月に販売された米国特許対応版(α版)はトヨタ自動車株式会社のグループ企業であるTTDC(トヨタテクニカルディベロップメント株式会社)を始め9社と契約しており、特許庁の知的財産インテリジェンスサービス内でも『IP Samurai』の無料版が公開中。現在約250人が『IP Samurai』を利用しています。
日本特許対応β版の新たな機能
『IP Samurai』は特許公報で公開されている膨大な文章を解析することにより、申請内容が先行技術に対してどの点で優位性を持っているのかを判別するシステムです。漢字仮名交じり文で構成され、文脈も多岐に渡る日本語の文章解析は英語での文章解析よりも難易度が高く、今回販売されることになった日本特許対応β版は、米国特許を対象としたα版よりも高い技術が要求されていました。
しかし、今回、『IP Samurai』日本特許対応β版を開発するメンバーの中心人物である三上崇志CTOは日本特許の文章を対象とした検索データベースの構築に成功。これにより、日本における先行技術に対して自社の新技術がどのように優れているのかを判別することが可能になりました。
「画一的に構造化されているという特許文書の特徴を活かし、また明細書等に含まれるテキスト自体の自然言語としての構造も利用して、アイディアの新規性や進歩性の判断を行うことができるようになりました。ただ該非判定の結果を弁理士の感覚と調整するのは難しかったですね。今は社内の弁理士に監修に入ってもらってその都度調整していますが、今後は機械学習で評価できるようにしたいと思っています。」(三上崇志 取締役CTO)
IP Samuraiのもたらす未来
『IP Samurai』日本特許対応β版では新たな機能として、検索時の入力や検索結果の出力はどちらも日本語・英語での対応が可能になっており、特許の認定可能性を直感的に分析することができるようになっています。また、難易度が高いと言われていた日本語の文章を検索するデータベースの構築が実現したことにより、中国語やアラビア語などといった他言語の文章に関しても『IP Samurai』のシステムを応用できる可能性も見えてきており、白坂一CEOは米国特許や日本特許だけに留まらず、今後はより一層グローバルな観点でクライアントに貢献できるのではとコメントしています。
「クリスマスに、IP Samuraiのβ版リリースを間に合わせることができ、本当にうれしくおもっています。今年4月よりIP Samuraiのα版をご利用いただいた顧客のニーズを踏まえ、そのニーズから課題を真摯にとらえ、開発を進めてくれた開発陣には大変、感謝しております。また、さっそく、多くのお問い合わせがありまして、リリース前からご購入頂き、大変感謝しております。IP Samuraiのβ版のリリースが、日本の知的財産業界における将来のクリスマスプレゼントになればよいなと思ったりしております。来年に向け、中国特許の開発も進めており、油断することなく、日本の知的財産に貢献できる人工知能技術とサービスを追求していきます」(白坂一 取締役CEO)
日本特許の検索・比較検証に革命をもたらす『IP Samurai』。2019年の正規版販売に向け更なる精度向上を図り、クライアントの知的財産戦略を加速させていきます。