メイヤー・ブラウン外国法事務弁護士事務所 米国弁護士・弁理士(日本) 小山 立家 氏
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自分の強みを活かしたキャリア形成
現在の仕事内容
白坂CEO(以下、白坂): 小山先生は日本企業から米国事務所に行かれています。弁護士として雇用される立場になって感じたギャップや、文化の違いのようなものはありましたか?
小山先生(以下、小山):はい、やはりかなり違いますね。日本企業から米国事務所になったということで、働き方も変わりましたし、何事においてもこれまでより一層ポジティブに、建設的な考え方を心掛けるようになりました。
白坂:アメリカの仕事が多いと思いますが、お仕事的にはどういう感じのスケジュールになっているんですか?日本人だったら9時〜18時ですけど。
小山:私は、今は東京オフィスにおりますが、ワシントンDCのチームなど、主に米国のチームと働いています。例えばDCですとちょうど半日くらい時差があるんですよね。アメリカの東海岸なので。ですから日本の夜になってくると向こうの朝になって、だんだん向こうからメールとかがくるようになって。そこからやりとりが始まると日によってはそこから2時とか3時とか、それくらいになったりして。で、そこから寝るっていうような日もあります。
白坂:じゃあ逆に朝は遅めになったりするんですか?
小山:対DCというだけでみればそうなのかもしれないですけど、朝は朝で日本が起きるので(笑)。
白坂:二毛作状態(笑)。
小山:そうそう。なのでやろうと思えば24時間働くということもできるのかなと。
白坂:逆にいうとあまり残業という概念はなくなっていますか?
小山:はい。残業という概念はないですね。
白坂:Samurai Mastersの他の先生は調査を弁護士の先生が自分でやるという話がけっこうあって、時間給でつけるかつけないかみたいな論点があるらしいんですけど。アメリカの先生たちは、自分たちで調査をすることは多いですか?
小山:もちろんやったりします。特許調査をすることももちろんあるし、そういった各種調査をやることもあります。
白坂:AIを活用した特許調査に関しては、米国でも話題になっていますか?
小山:そうですね。それこそこういったAIを活用した調査で、色々な調査が効率化されたらいいねという話はあると思います。
白坂:やっぱり多いのは、IPRされるときとかそういうときですか?
小山:そうですね。例えば権利化後の紛争系の事件などで、おっしゃる通りアメリカのIPR、いわゆる無効審判みたいなものですけど、そのための無効資料調査をしたりします。
白坂:調査会社を使うとかそういうこともありますか?
小山:それもありますね。こういうツールを使って自前でやるタイプのものと、あとは外部の調査会社にお願いしてもう少し調査して頂くことももちろんありますね。
白坂:ワシントンチームと日本チームで依頼するパターンが変わるという例はあるんですか?
小山:特に日米だから変えているわけではありません。日本オフィスですと海外のクライアント企業様の日本国内事件のお手伝いをさせて頂くこともあります。
白坂:けっこうシチュエーションが多岐にわたっているんですね。
小山:そうですね。チームごとだと思います。